抽選による攻撃権決定の廃止 レスリング総会で改革策

[ 2013年5月18日 18:18 ]

 2020年夏季五輪での実施競技存続を目指す国際レスリング連盟(FILA)は18日、モスクワで臨時総会を開き、憲章改定やルール改正などの改革策を決めた。最低1人の女性副会長を置くことを憲章で定め、競技の公正さを欠くと不評だった抽選による攻撃権決定を廃止した。

 会長選ではラロビッチ会長代行(セルビア)が賛成多数で信任され、正式に会長に就任した。任期は来年9月まで。

 競技ルールは1ピリオド(P)2分の3P制から、1P3分の計2Pで合計ポイントを争う方式に変更した。実力を結果に反映させ、観客に分かりやすくするためで、ポイントの与え方も攻撃を促すように修正した。

 国際オリンピック委員会(IOC)に改革をアピールするためなるべく早く導入し、9月の世界選手権(ブダペスト)でも適用する。日本国内では6月15、16日の全日本選抜選手権を新ルールで実施する。

 女性委員会と新たな選手委員会を正式に発足させ、IOCに指摘された組織面の欠点を改良した。ラロビッチ会長は「われわれは英知を示し、連盟としてより強くなった。五輪競技に残る自信はある」と語った。

 20年五輪実施競技の最後の1枠を審議する29日のIOC理事会で、FILAは今回決定した改革策を説明する。(共同)

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2013年5月18日のニュース