FILA、IOCに6階級提案 攻撃権抽選の廃止など決定

[ 2013年5月18日 07:57 ]

 国際レスリング連盟(FILA)は17日、モスクワでの理事会で2020年五輪での競技存続に向けた改革案を審議し、抽選で攻撃権を決めた現行制度廃止などのルール改正を決めた。これまでは1ピリオド(P)2分の計3Pで2Pを奪った選手が勝ったが、1P3分の計2Pで合計ポイントが多い選手が勝つ方式に変更する。

 抽選は男子フリースタイルや女子で攻撃権を得た選手が有利だった。ラロビッチ会長代行は「新ルールで競技がより魅力的になる。抽選によって勝敗が決まる状況が問題だった。マット上のテクニックで決着すべきだ」と語り、来年から採用する意向を示した。

 国際オリンピック委員会(IOC)が求める組織改革で女性理事の数を2から3に増やし、来年の役員改選で女性の副会長を選出することも決めた。改革案は18日の臨時総会で正式に決まる。

 ラロビッチ会長代行は、20年五輪で男子のフリースタイルとグレコローマンスタイルで現行7階級を1階級減らし、女子で2階級増やし、いずれも6階級とする提案を既にIOCに示したことも明らかにした。階級区分は未定で、16年リオデジャネイロ五輪は男女とも現行階級で行う。

 ▼ラロビッチFILA会長代行の話 きょうの議論は非常に建設的だった。女子の階級増は女性参加を促進するIOCの方針と合致する。女性副会長は来年必ず選出する。五輪での存続は初めから自信がある。

 ▼福田富昭FILA副会長の話 ルール改正については世界から多数の提案が出ていて議論に時間がかかった。IOCに対しては、何かを変えようという姿勢は見せられたと思う。(共同)

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2013年5月18日のニュース