桐生 夢の9秒台へ高校総体に“世界仕様”装置

[ 2013年5月18日 06:00 ]

 日本陸連は都内で理事会を開き、4月の織田記念国際男子100メートルで日本歴代2位の10秒01を出した桐生祥秀(17=京都・洛南高)が出場する高校総体に、世界ジュニア記録などを国際陸連が公認する際に必要な装置を用意することを決定した。高校レベルの大会では異例の対応となる。

 世界、アジア記録の公認は不正スタート発見装置と超音波式風向風速計の両方、世界ジュニア記録は超音波式風向風速計が必要。織田記念は機械式風速計で行われたため、桐生のタイムは世界ジュニア記録に公認されない可能性がある。ジュニア記録やアジア記録(9秒99)を更新した時に備え、7~8月の全国高校総体に加え、京都府高校総体、近畿高校総体でも2つの装置を設置する。

 桐生は高校総体では200メートルの出場も濃厚で、同種目でも同様の措置を取ることが判明。200メートルのベストは20秒70だが、末続の持つアジア記録(20秒03)の更新も期待大。「桐生は200メートルも記録を出す可能性がある」と陸連関係者は説明する。バックアップを追い風に、ワンダーボーイが激走する。

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2013年5月18日のニュース