岡村　１差４位発進！ベストスマイル賞も「獲りたい」

＜ほけんの窓口レディース・第１日＞笑顔でラウンドする岡村

女子ゴルフツアーほけんの窓口レディース第１日

（5月17日 福岡県福岡市・福岡カンツリー倶楽部和白コース＝６３０４ヤード、パー７２）
　プロ２年目の２０歳、岡村咲（スターツ）が５バーディー、２ボギーの６９をマークし、首位に１打差の４位と好発進した。首位は４アンダーの６８で回った原江里菜（２５＝ＮＥＣ）、一ノ瀬優希（２４＝加賀電子）、宋ボべ（２７＝韓国）の３人。２週連続優勝を狙う茂木宏美（３６＝赤城ＣＣ）は７１で１２位スタートとなった。

　２０歳の若さが難コースをねじ伏せた。「途中からいい流れに乗れました。こんなに続いたのは初めて」と前半の１４番から１８番まで５連続バーディーを奪った。圧巻は１７番パー４。打ち下ろしとはいえ１Ｗで３００ヤード飛ばし、パワーを見せつけた。

　プロ２年目の今季はツアー予選会２７位でフル参戦の資格を得た。開幕戦のダイキン・オーキッドは１８位。その後は腰を痛めて３試合予選落ちしたが、体調が戻ると３試合連続予選通過と調子を上げてきた。兄・健人さん（３０）はテレビ東京のドラマ「モテキ」のエンディングテーマを歌う３人組バンド「Ｈａｌｆ―Ｌｉｆｅ」のベース兼ボーカル。兄に負けずに「カラオケは朝から晩まで何時間でもＯＫ」という音楽好きだが、今はカラオケ封印でゴルフに没頭し、結果を出した。

　今季は同世代の堀奈津佳、比嘉真美子らが初勝利をつかんだ。もちろん「優勝が目標」だが、「楽しくゴルフをしたい」という気持ちも強い。今大会はファン投票によるベストスマイル賞が設けられており「ベストスマイル賞が獲りたい」と愛らしい笑顔を振りまいた。

　◆岡村　咲（おかむら・さき）１９９２年（平４）８月７日、徳島県出身の２０歳。シングルプレーヤーの父・茂和さんの勧めで１０歳からゴルフを始める。高知中央高卒業後の１１年プロテストには失敗したが、ツアー最終予選会に進み、１２年は４試合に出場。今季はここまで獲得賞金２１６万４８３３円でランク６７位。１メートル６８、５８キロ。得意クラブはサンドウエッジ。