左脇腹痛何の!松山最速メジャー初制覇へ絶好2位発進

[ 2013年5月17日 06:00 ]

14番、第2打を放った松山英樹は痛そうな表情で左脇腹の辺りを手でおさえる

男子ゴルフツアー 日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯第1日

(5月16日 千葉県印西市 総武CC総武C=7327ヤード、パー71)
 大物ルーキーが負傷を乗り越えて好発進した。初出場の松山英樹(21=東北福祉大)が4バーディー、ノーボギーの67で回り4アンダーで首位に1打差の2位につけた。ラウンド中に左脇腹を痛めながら終始安定したプレーを見せ、プロデビュー4戦目での最速メジャー制覇へ向け好位置につけた。呉(ゴ)阿(ア)順(ジュン)(27=中国)が66で回り5アンダーで単独首位。深堀圭一郎(44=フォーラムエンジニアリング)らも2位に並んだ。

 プロデビュー4戦目とは思えない貫禄のプレーだった。4バーディー、ノーボギーの完璧なゴルフに松山自身も「練習場では全然当たらなくて。コースに行ったら当たるようになったので自分でもびっくりしている。こんなに良いスコアで回れると思わなかった」と驚きを隠さなかった。

 出だしの10番パー4。4メートルのパーパットを入れて「落ち着いた」。13番パー4で2・5メートルを沈めて初バーディー、17番パー5も残り70ヤードの第3打を9Iで30センチにつけてバーディーだ。圧巻は後半の3番パー3。奥のラフから15ヤードのアプローチを放り込んでチップインバーディーを奪った。

 林間コース攻略のため飛距離より正確性を重視した。パー3を除く14ホール中、第1打で1Wを握ったのは7回。3Wを4回、UTを2回、3Iを1回使った。フェアウエーキープ率は50%にとどまるが、バンカーには一度も入れず、大きなピンチもなかった。

 順風満帆に見えたラウンド中、アクシデントに見舞われていた。14番パー5で第2打を打った直後に左脇腹を押さえて顔をしかめた。そのホールをパーで終えると、続く15番で関係者から痛み止めをもらって服用した。4月の国内開幕戦東建ホームメイトカップ以降、2日間開催のザ・レジェンドチャリティープロアマを含め5週連続の試合出場。毎日1時間マッサージを受けているが背中や腰には疲労がたまっている。スタート前には異常がなかった箇所だけにひやりとさせた。それでもその後は動揺も見せずスコアを伸ばした。

 67は10年日本オープン第2日に並ぶメジャーでの自己ベスト。2位発進も同大会の4位を上回るメジャー第1日の最高順位。プロとして初めて臨むメジャーで優勝を狙える位置につけた。最終日の19日は東北福祉大の阿部靖彦監督の51歳の誕生日。「いい位置でスタートを切れたので、この順位を落とさないように、上位で決勝ラウンドに進めるようにしたい」と慎重に話したが、恩師のためにも頂点を目指す。

 ▼1位・呉阿順 ティーショットからパターまで全体的に良かった。今日は風がアゲている(向かい風の)ホールが多く難しかった。(インで31をマークし首位)

 ▼24位・今野康晴 完璧だった。(入るのは)見えなかった。(174ヤードの6番パー3、6Iでホールインワン)

続きを表示

2013年5月17日のニュース