浅見初優勝、中矢2連覇/全日本選抜体重別柔道

[ 2013年5月11日 15:54 ]

女子48キロ級で優勝し、表彰式で涙を流す浅見八瑠奈

 柔道の世界選手権(8~9月・リオデジャネイロ)代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権は11日、福岡市の福岡国際センターで開幕し、女子48キロ級は25歳の浅見八瑠奈(コマツ)が決勝で山崎珠美(山梨学院大)に一本背負い投げで一本勝ちし、初優勝を果たした。男子73キロ級はロンドン五輪銀メダリストの中矢力(ALSOK)が2年連続2度目の頂点に立った。

 女子の63キロ級は阿部香菜(三井住友海上)が2年ぶり2度目の優勝。52キロ級は橋本優貴(コマツ)が決勝で西田優香(了徳寺学園職)を破り、57キロ級の平井希(自衛隊)とともに初優勝した。

 男子の66キロ級は決勝で五輪銅メダルの海老沼匡(パーク24)に競り勝った福岡政章(ALSOK)が、60キロ級は川端龍(了徳寺学園職)が初制覇した。

 ▼浅見八瑠奈の話 この1年間はたくさんの方々に支えてもらい、この大会で一本を取ることで感謝の気持ちを表した。次は世界選手権3連覇を目指す。私が日本の48キロ級の先頭に立って引っ張っていく思いでいる。

 ▼中矢力の話 絶対に優勝するという気持ちだった。追われる立場で苦しい時もあったけど乗り越えられて良かった。世界選手権では2連覇を成し遂げたい。

 ▼川端龍の話 本当にうれしい。うまくいかないことが続いて苦しかったけど、頑張ってきて良かった。応援してくれる人にいい報告をしたかった。

 ▼福岡政章の話 優勝できてほっとしたし、安心した。(勝ちたい)気持ちは若い選手以上に持っている。冷静に、焦らず試合を運べた。できることはやれた。

 ▼平井希の話 この大会が最後のつもりで畳に上がったが、まだまだできると実感したのでもう少し頑張りたい。この優勝をきっかけに世界に向かいたい。

 ▼橋本優貴の話 世界選手権の切符を手に入れることが今年の第一目標だった。大きな壁を越えることができた。粘り強く攻めるところが自分の持ち味だと思う。

 ▼阿部香菜の話 練習してきた裏投げで一本を取れたのは良かったけど、決勝の内容がいまいちだった。もっと体と技の強さをつけたい。

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