片山 トップ浮上「冷静に、淡々と、熱くならなかった」

[ 2013年5月5日 06:00 ]

8番、セカンド地点で言葉を交わす片山(右)と松山

男子ゴルフツアー 中日クラウンズ第3日

(5月4日 愛知県愛知郡東郷町 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=6545ヤード、パー70)
 最終18番で20メートルのバーディーパットを沈めると、片山はど派手なガッツポーズを決めた。「最後は何かしないとね」。失速する松山を尻目に後半は4バーディーを奪って首位に浮上。04年と06年の大会を制した実力者は「自分はパープレーで最高だと思ってやっていた。(プレー中は)冷静に、淡々と、熱くならなかった」と振り返った。

 スタートで1打だった松山との差は、9ホールを終えて7打に広がった。だが「絶対にそのまま(松山が)いかないだろうと思っていた」。自身が04年に優勝した時、最終日に7打リードしながら後半に崩れて2打差まで追い詰められている。ルーキーにはない「経験」という武器が片山を落ち着かせた。

 14番で松山が約6メートルのダブルボギーパットを沈めると、バーディーパットを入れ返した。「松山君もうまくパットを入れたけど、俺が入れて“おっ”って思ったと思う。そういう時間が楽しい。そのためにプロゴルファーをやってるから」。4年ぶりの26度目の優勝と大会3度目の栄冠へ。「あしたの18番で笑うのは誰なのか。それが僕だったらうれしい」。静かな言葉の裏に燃えたぎる闘争心がみなぎっていた。

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2013年5月5日のニュース