緒方 まず1冠!30キロ以上重い田知本倒し初優勝

[ 2013年4月22日 06:00 ]

初優勝し胴上げされる緒方亜香里

柔道第28回全日本女子選手権

(4月21日 横浜文化体育館)
 決勝ではロンドン五輪78キロ級代表の緒方亜香里(22=了徳寺学園職)が田知本愛(めぐみ、24=ALSOK)を下し、初優勝を飾った。

 奥襟を取って動きを封じ、自分より30キロ以上重い田知本を攻め立てた。緒方は「いかねば負ける。弱気になれば負ける」と2分すぎに放った大内刈りで優勝につながる有効を奪った。体重無差別の今大会は「少し大きい選手の方が好き。ガンガン攻めれば、向こうは息があがるのも早い。そこが狙い目」と準々決勝以外の4試合は1階級上の選手を破って勝ち上がった。78キロ超級以外の優勝は阿武(現園田)教子以来14年ぶりの快挙。金メダルを期待されながら2回戦負けとなった昨年のロンドン五輪から立ち直ったのはようやく今春になってからで、了徳寺学園の歓迎会では「全日本、世界選手権、五輪の女子3冠を狙います!」と宣言した。有言実行の第一歩を踏み出し、仲間からは胴上げで祝福された。新女王は「見ている人が女子柔道っていいねと思ってくれたら」と笑顔で次を見据えた。

 ▼園田教子・現女子特別コーチ 緒方選手は組み手が素早く、試合の入りから流れをつかんでいた。これで自信を持ってほしいし、重量級も頑張って、日本全体の底上げになればいい。

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2013年4月22日のニュース