「テロに屈せず」思い胸に ロンドン・マラソン、連帯示す

[ 2013年4月21日 20:15 ]

 米ボストン・マラソンでの連続爆破テロを受け、警備が強化される中で行われた21日のロンドン・マラソンには約3万5千人が参加した。ランナーらは「テロには決して屈しない」との思いを胸に走り、惨事に見舞われたボストンへの強い連帯を示した。

 市民ランナーを含む参加者らはスタート前、約30秒間黙とう。多くの参加者が主催者から配られた黒いリボンをウエアにつけ、テロ犠牲者らに追悼の意を表した。

 英オックスフォードから参加した理学療法士ヘレン・ダグラスさん(31)は「ここにいる誰もが、ボストンの人々を元気づけたいという思いを共有していると思う」と話した。

 英当局は昨年よりも警備の警官を4割増やすなど態勢を強化。コース周辺で警官が厳しい表情で目を光らせた。一方、沿道には多くの市民らが詰め掛け、例年と変わらぬ熱い声援を送った。

 東京都西東京市から参加した会社員丸山隆史さん(41)は「治安に若干の不安はあったが、警備が強化されたと聞き安心した。楽しんで走ることでテロに屈しない姿勢を示したい」と話した。

 4年前にボストン・マラソンに参加したというチリのエンジニア、ホルヘ・レゲスさん(41)は「ボストン・マラソンは素晴らしい大会。今日は犠牲者への思いを胸に走れたら」と力を込めた。

((了)(H)(06)130421 201247

 【編注】▽丸山隆史(まるやま・たかし)

)(共同)

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2013年4月21日のニュース