勇太が首位浮上　さすが選手会長！チャリティーにも貢献

１４番ホールで伸びをする池田勇太

男子ゴルフツアー東建ホームメイト・カップ第２日

（4月19日 三重県桑名市　東建多度カントリークラブ名古屋＝７０８１ヤード、パー７１）
　池田が２日目のベストスコアとなる７１で首位に浮上した。強風下で、卓越したパットの感性を見せた。「傾斜があっても風の向きで易しさが変わる。近いからって簡単ではない」。９番で下り５メートルのバーディーパットを沈めた。１６番はカラーから５メートルのスライス。追い風が強かったため、傾斜ほどは切れないと読みバーディーを奪った。

　プレーしながら選手会長として運営にまで気を配る。会見では「１６番の斜面でブーツを履いた女性がズルっといっただろ？」と気遣った。大会中にケガをした観客の数まで把握しているという。セールスマンもお任せだ。ラウンド後はクラブハウス前で東日本大震災のチャリティーＤＶＤを販売。売れ行きが悪いとみると、「買ってくれたら写真を撮ってもいいよ」と勝手にフォトセッションのおまけを付けた。

　わずか１５分で２５枚、８万７５００円の売り上げに成功。池田が来るまで２日間で１８枚しか売れなかったのだから効果は絶大だ。「プレーが光ってこそ選手会長が光る」という２７歳が国内開幕戦の優勝を視野に入れた。