藍「お父さんさまさま」 アドバイス効いて1差2位に

[ 2013年4月20日 06:00 ]

第2ラウンド、5番で3連続となるバーディーを決め、ガッツポーズの宮里藍

USLPGAツアー ロッテ選手権第2日

(4月18日 米ハワイ州カポレイ コオリナGC=6383ヤード、パー72)
 連覇を狙う宮里藍(27=サントリー)は7バーディー(3ボギー)を奪い68をマーク。通算9アンダーで首位に1打差の2位に浮上した。父・優氏(66)の助言を受けて修正したショットが安定し、パットも好調で米ツアー10勝目に前進した。宮里美香(23=NTTぷらら)は73と伸ばせず通算イーブンパーで47位。上田桃子(26=フリー)は74とスコアを落とし通算3オーバーの78位で予選落ち。69で回ったスサン・ペテルセン(ノルウェー)が通算10アンダーで首位に立った。

 北寄りの貿易風が吹き付ける難しいコンディションの中、この日のベストスコア68をマークした宮里は「いいリズムでパットが決まってくれた。気持ちが切れなかったのが良かった」と満足そうな笑みを浮かべた。

 「風に慣れるまでに少し時間がかかった」。前日とは風向きが逆になり、前半は向かい風が続いた。出だしの10番は第1打を左ラフに打ち込みボギー発進。14番までに3つのボギーを叩いた。

 流れが変わったのは後半の3番。3メートルのバーディーパットを沈め「少し(ラインを)薄めに読んだらようやくタッチが合った」とグリーンの感覚をつかむと4番で8メートル、5番で3メートルを決めて3連続バーディー。さらに7番で3メートル、8番で6メートルをねじ込み、後半は31。総パット数を前日より1つ少ない26で収めた。

 ショットも安定している。飛距離より精度とマネジメントが求められるコースは宮里に有利。強い風も沖縄育ちの27歳は苦にしない。序盤は乱れる場面もあったが、中盤以降はフェアウエーを確実に捉え、ピンチはほとんどなかった。

 支えたのは父の助言だ。55位に終わった2週前のクラフト・ナビスコ選手権を訪れた優氏からチェックポイントを授かった。「ショットが左に行っていた。先週のオフにうまく修正できた」と自信を取り戻した。普段は米国と沖縄に離れて暮らす最愛の人の言葉はプレーにも心にも良薬となる。昨年も優氏の指導で、スタンス幅とグリップを修正してパットが復調して優勝。「お父さんさまさま」と喜んだ。

 米国に拠点を移して8年目。大会2連覇と米ツアー10勝目を視界に捉えた。それでも「連覇も10勝目も全く意識していない。決勝ももっと風が吹いてほしい」と得意コースをマイペースで進む。

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