真央 ソチで金獲って“婚活”「子供が欲しいです」

[ 2013年4月15日 06:00 ]

エキシビションで華麗な演技を見せる浅田

 競技で金メダルを獲った後は、人生の金メダルを目指す。前日(13日)にソチ五輪シーズンとなる来季限りでの現役引退の意向を明かした、フィギュアスケート女子の浅田真央(22=中京大)が14日、世界国別対抗戦のエキシビション出演前に会見。あらためて引退を明言した22歳は将来のビジョンとして、結婚&出産を熱望。金メダルの輝きに劣らない、幸せな家庭を築くつもりだ。

 衝撃の引退発言から一夜明けた浅田は、晴れやかな表情を浮かべていた。50人を超える報道陣が待ち構える会見場に入る前、担当マネジャーから「きょうは結婚の会見でもする?」と冗談を言われると大笑い。プロとしてアイスショーへの出演、姉・舞さん(24)と同じスポーツキャスターへの転身など、引退後の選択肢は多岐にわたる。それでも、今後のビジョンを問われて真っ先に口をついたのは、一人の女性としての素直な思いだった。

 「将来的には子供が欲しいです。いい旦那さんと巡り合って、いい家庭を築きたいと思っています」

 2月の四大陸選手権後には理想の男性像についても、赤裸々に告白。「優しい人がいいです。年上がいい。35歳くらいまでいいです」。国民的ヒロインの浅田にアタックする勇敢な男性はなかなか現れず、「残念ながら(彼氏は)いないんです」と苦笑いも浮かべていた。5歳で始めたスケート。スケート靴を持たずに旅行したことがほとんどないほど、全てを競技にささげてきた。ソチ五輪で悲願の金メダルを獲得して現役生活を締めくくった後は、“婚活”に打って出る構えだ。

 引退決断の時期は浅田も明確に覚えていない。「今年に入って徐々に思い始めた。気持ちがふっときた時があった」。引退理由は体力面の低下、重圧が原因ではなく複合的なものとし、明言を避けた。「いろんなことがあって、“そうなのかな、そうなのかな、そうなのかな”って。理由を言ってしまうと、それだけになってしまう」。去就について相談したのは、担当マネジャーと舞さんの2人。この日の新聞報道などを見た舞さんは、「えっ、言ったの!?」と驚いていたという。

 ソチ五輪開幕まで、300日を切った。このタイミングで現役引退の表明に踏み切ったのは、ファンとともにカウントダウンをしたいから。「思っていることをしっかりと言って、そういう気持ちを伝えたかった。そういう気持ちで応援してくれたら、うれしいです。スケートを長い間やってきて、あとほんのちょっとの時間、悔いなくいつも通りできればいい」。狙うは公私両面での金メダル。オンアイスでもオフアイスでも、浅田にはきっと幸せな未来が待っている。

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