アイホケ女子 世界選手権1部復帰 “スマイル”裏で精神面強化

[ 2013年4月15日 06:00 ]

オーストリアを下して優勝し、記念写真に納まる女子日本チーム

 アイスホッケー女子の世界選手権ディビジョン1は13日にノルウェー・スタバンゲルで最終日が行われ、参加6チームで唯一、来年のソチ冬季五輪に出場する日本が5―2でオーストリアを下し、通算4勝1敗の勝ち点13で優勝、次回2015年世界選手権での1部復帰を決めた。世界ランキング11位の日本は同15位のオーストリアに対し、第1ピリオドに大沢(三星ダイトーペリグリン)らのゴールで3―1とリード。1点差に迫られて迎えた第3ピリオドは中村、鈴木(ともに西武)が加点して突き放した。

 「スマイルジャパン」の愛称を持つ日本は豊富な運動量で相手に重圧をかける持ち味を貫き、全員が笑顔で栄冠を勝ち取った。主将の大沢は「自分たちの力を出し切った」と誇らしげだった。3―1とリードして迎えた第2ピリオドは何度も好機を逃し、残り1分を切ってからオーストリアにゴールを許した。だが、嫌な展開でも崩れず攻勢を強めた相手から第3ピリオドに2点を奪った。

 昨年11月からメンタルトレーナーをチームにつけ、精神力の強化を図ってきた。飯塚監督は「一番成長したのは精神面」と評価。五輪切符と世界選手権の1部復帰を勝ち取った実りの多いシーズンが幕を閉じた。指揮官は「思った以上の結果。次につなげたい」と16年ぶりに五輪に挑む来季を見据えた。

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