萩野 史上初5冠!200個メ日本新!6冠へ入江と対決

[ 2013年4月14日 06:00 ]

男子200メートル個人メドレーを日本新記録で制し5種目制覇を達成、表彰式で新記録証を手に笑顔の萩野公介

競泳日本選手権第3日

(4月13日 新潟県長岡市・ダイエープロビスフェニックスプール)
 史上初の5冠達成だ。世界選手権(7~8月、バルセロナ)の代表選考を兼ねて行われ、男子は萩野公介(18=東洋大)が400メートル自由形を3分45秒42、200メートル個人メドレーを1分55秒74の日本新で優勝し、ともに派遣標準記録を突破した。6冠に向け、14日は200メートル背泳ぎに出場する。女子では50メートル背泳ぎで寺川綾(28=ミズノ)が自身の日本記録を0秒20更新する27秒51で100メートルに続き2冠となった。

 快挙達成に会場のどよめきが収まらない。異様な空気に包まれるなか、萩野は「5冠は意識せずに臨んだけど、うれしいこと。出来すぎかな」とはにかんだ。400メートル自由形を2位に4秒95差を付けて快勝すると、圧巻は200メートル個人メドレー。3日間で5種目10レース目だったが、得意の背泳ぎで抜け出すと、そのまま逃げ切って優勝。ロンドン五輪なら3位相当の日本新記録を叩き出した。最も苦手な平泳ぎでもフォーム改良の成果を見せ、5位だったロンドン五輪から0秒58もラップタイムを縮めた。今大会の5種目すべてがロンドン五輪で6位以内に相当と万能ぶりを発揮。日本代表の平井伯昌ヘッドコーチも「試合でも成長している。言うことない」と手放しで称えた。

 タフな18歳だ。40分の競技間はクールダウンを15分行い、トレーナーに太腿を揺さぶってもらい疲労回復に努めた。2日目の帰りのタクシーでは「だんだん(体が)ほぐれてきちゃったな~」と話し、大盛りのカレーを2杯も平らげた。

 14日の最終日は6種目全勝を懸け、200メートル背泳ぎで五輪銀メダリストの入江に挑む。幼少期から学童記録を連発する18歳の怪物は「大会の集大成として、いいタイム出せるように頑張ります」と、どこまでも自信満々だった。

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