浅田真央が来季限りでの引退示唆「ソチ五輪で人生最高の演技を」

[ 2013年4月13日 20:45 ]

女子フリーで演技する浅田真央

 フィギュアスケートの日本女子のエースで、2010年バンクーバー冬季五輪銀メダリストの浅田真央選手(22)=中京大=が13日、ソチ五輪が開かれる来季限りでの引退を示唆した。五輪金メダルを狙うシーズンが現役生活の最後になるかとの問いに「今はそのつもり。集大成として考えている。(考え出したのは)ことしに入ってからですね」と明らかにした。

 浅田選手はこの日行われた世界国別対抗戦で女子5位に終わった後に「(ソチ五輪で)スケート人生最高の演技をしたい。いい色のメダルがほしい」などと話した。

 浅田選手は名古屋市出身。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に、15歳で05年のグランプリ・ファイナルを制覇。天才少女として注目を集め、08年と10年の世界選手権で2度の女王に輝いた。11年の全日本選手権では母、匡子さん死去の悲しみを乗り越えて優勝。ことし3月には中京大を休学し、五輪に向けた練習に専念する考えを示していた。

 ▼橋本聖子・日本スケート連盟会長の話 本人がそう言ったのは、ソチ五輪にかける強い思いの表れでしょう。引退を示唆しても続けた選手はいる。とにかく全力を出し切ってほしい。

 ▼佐藤信夫コーチの話 彼女の口からはまだ何も聞いていない。僕の気持ちとしては一つのけじめとして、目いっぱい頑張ってくれればいい。退路を断つ、そういう気持ちで取り組むということじゃないか。

 ▼佐藤久美子コーチの話 初めて知った。本人からは聞いていなかった。あの子はスケートが好きだから(現役はやめても)スケートはやめないでしょう。

 ▼浅田選手をかつて指導した山田満知子コーチの話 あくまで今の気持ちでしょう。引退でも続行でも真央らしい決断。(7年前の)トリノ五輪は技術があったのに年齢的に(国際スケート連盟の定めた制限で)出られず、その後も本当に頑張ってきた。真央はスケートが大好きだから、考え直すかもしれない。

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2013年4月13日のニュース