遼 マスターズ予選突破必ず!プロ転向松山に実力見せつける

[ 2013年4月9日 06:00 ]

プロ転向した松山について語る石川

 ゴルフの祭典、マスターズは11日に米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGCで開幕する。11年以来2度目の予選突破を目指す石川遼(21=フリー)は7日、練習ラウンドを行い調整した。プロ転向した同学年の松山英樹(21=東北福祉大)は18日開幕の東建ホームメイト・カップでデビューすることが正式に決定。若き両雄がともにプロとなり、日本ゴルフ界は新時代に突入する。石松時代の先陣を切り、石川がメジャー第1戦に臨む。

 ライバルのプロ転向を待っていたかのようだった。2日にプロ宣言した松山について、石川が初めて口を開いた。練習を終えた後、時折笑みを浮かべながら「正直、凄くワクワクしているし、早く一緒にやりたいというのがある。ジュニアにとっても同世代にとっても刺激的だと思うし、うれしい」と歓迎する言葉を並べた。

 松山が18日開幕の東建ホームメイト・カップでデビューすることが決定。同時に、しばらく米ツアーに腰を据えることになった石川の欠場も正式に決まり、2人の直接対決はお預けとなった。だが、石川にとって今大会は同学年のライバルがプロ宣言してから初めての大会。先輩プロからすれば、“石松時代”のスタートとも言えるマスターズでふがいないプレーをするわけにはいかない。

 昨年は初日76と出遅れて予選落ちしただけに、ライバルに強さを見せつけるためにはスタートダッシュは欠かせない。今回はティーショットで最大10ホール、3Wを使う可能性があるが、その“新兵器”は好調だ。この日は前日に続きインを回り、左ドッグレッグの13番パー5では3Wでの第1打で狙い通りのドローボールを打ち、第2打は4Iでピン横につけ楽々バーディーを奪った。5度目の出場となる今年はいいイメージが出来上がっている。

 「みっちり時間をかけて、1Wからパターまでいっぱい練習したい」。目指すのは11年以来2度目の予選突破ではない。松山も驚く成績を日本に届けることで、石川が存在感を見せつける。

 ≪初対戦は5月か≫石川の今季国内初戦はメジャー第1戦の日本プロ選手権日清カップヌードル杯(5月16日から4日間、千葉・総武CC総武C)になる可能性が出てきた。ツアー関係者が明かしたもので、日程面からスポット参戦を検討しているという。実現すれば松山とのプロ初対決となる。ただし、石川は帰国のタイミングについて「来季のシードにメドが立てば」と話しており、今後の成績次第では夏以降にずれ込む可能性もある。

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2013年4月9日のニュース