さくら 逆転Vへ悪天候も視界良好「頑張った」3差3位

[ 2013年4月7日 06:00 ]

16番、アプローチショットを放つ横峯

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城第3日

(4月6日 静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6549ヤード、パー72)
 横峯さくら(27=エプソン)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算4アンダーで3位に浮上。最終日に2年ぶりVを狙う。この日も安定したプレーを披露し、森田理香子(23=リコー)が74を叩いたため、開幕からただ一人、オーバーパーなし(15ラウンド連続)を継続中だ。71で回ったイ・ボミ(24=韓国)が、2位に2打差の首位に浮上した。

 予報通りに風雨が強まるなかでも横峯はスコアを伸ばした。首位との差を3に詰めて逆転Vへの視界は良好。「(強い)風と雨の中、頑張ったと思う」。雨がっぱについた水滴をタオルで拭きながら、満足げに振り返った。

 雨量が少なかった前半の4、9番で3メートル以内のチャンスを決め、ボギーは1つに抑えた。後半は徐々に不規則な風と雨が強まったが、パープレーでしのいだ。悪化する天気に備え、手袋を15枚も用意。実際使ったのは5枚程度だったが、この慎重さがプレーにも表れ、不必要なボギーを防いだ。

 この日、森田が今季初のオーバーパー、74をマークしたため開幕から全てのラウンドでパー以下を継続するのは横峯一人になった。安定感抜群の成績に「いっぱいいっぱいですよ」と苦笑いをしながらも、その要因を「アプローチの上達」と自己分析する。昨年のパーオン率は自己最低の66・49%。アプローチをする機会が増えたことが、「ショートゲームに出ている」と、課題克服につながった。地道なプレーを継続し、初日40位から3位まで浮上。今季の最終日の平均スコアは68・25。3差逆転へのお膳立ては整った。

 ▽連続オーバーパーなしラウンド 88年のツアー制施行後、申(シン)ジエが09年フジサンケイ・レディース1R~10年サイバーエージェント・レディース1Rで記録した23ラウンド連続が最長。スポット参戦では、A・ソレンスタムが01~06年にかけて22ラウンド連続をマークした。ただし、これらは年をまたいで記録したもので、開幕からでは横峯の15ラウンド連続が最長となる。

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