上原 マイペース“1人旅” 日本勢最高4差23位発進

[ 2013年4月6日 06:00 ]

第1日、笑顔でコースを回る上原

USLPGAツアー クラフト・ナビスコ選手権第1日

(4月4日 米カリフォルニア州ランチョミラージュ ミッションヒルズCCダイナショアC=6738ヤード、パー72)
 メジャー初挑戦の上原彩子(29=モスフードサービス)が首位と4打差の23位と日本勢最高のスタートを切った。珍しい1人でのラウンドで1バーディー、1ボギーと粘った。宮里藍(27=サントリー)は2バーディー、4ボギーの74で、上田桃子(26=フリー)と並び53位。有村智恵(25=日本ヒューレット・パッカード)は75の70位、宮里美香(23=NTTぷらら)は76の80位と出遅れた。チェ・ナヨン(韓国)ら3人が68でトップに立った。

 初のメジャーの舞台。上原は気負いなくプレーした。午前7時10分スタートの第1組。今大会は2人1組だが、参加人数の関係でたった1人のラウンドとなった。記念すべき1番パー4のティーショットは少し左へ曲げたが、すぐに切り替え、第2打はピンへ真っすぐに飛ばした。3メートルにつけてパーセーブし落ち着いた。「誰も踏んでいないコースを歩いて、キャディーさんと“気持ちいいね。フレッシュだね”と話していた」という。

 1人で回るのを嫌がる選手も多いが、普段からおっとりしてマイペースの上原はむしろ歓迎。同伴競技者がいないため「自分のために時間を使えるし最高」とメジャーの緊張も感じなかった。

 「風はなかったが、グリーンは硬かった」。ラフは深く、フェアウエーは狭い。それでも崩れなかったのは自分のゴルフを貫いたから。6番パー4の第2打は、池越えのグリーンを狙った。3Wか5Wか悩んだが、池を避けることを優先して3Wを持った。結局、その一打をバンカーに入れてボギーにしたものの「仕方ないボギーだったかな」と納得ずくで引きずることはなかった。13番パー4では残り175ヤードの第2打を2メートルにつけて初バーディー。72のスコアに「難しいコースなので、イーブンは上出来。チャンスもたくさんつくれたし、いいラウンドだった」と胸を張った。

 米ツアー参戦1年目。慣れない環境で体重が落ちた。それでも出場4大会中3大会で予選を通過。前戦の起亜クラシックまでに1万4831ドル(約143万円、ランク76位)を稼ぎ、この大会の出場資格をぎりぎり手に入れた。「順位よりも初のメジャーなので雰囲気を楽しみたい。上に行けるだけ行きたい」。第2ラウンドも一人旅。マイペースで上位をうかがう。

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