元蒼国来　現役復帰正式決定へ「幕内最下位格付け出し」で再起

　日本相撲協会は３日に両国国技館で臨時理事会を開き、２年前に八百長問題で解雇した元幕内・蒼国来の恩和図布新氏（２９）の現役復帰を正式決定する。

　３月２５日に東京地裁から「解雇無効」の判決を受け、その後も敗訴を覆すだけの材料を得られなかったため控訴を断念する方針。夏場所（５月１２日初日、両国国技館）の地位は「幕内最下位格付け出し」とする見通し。

　元蒼国来は２日夜から荒汐部屋に宿泊し、正式復帰に向けてマゲを結い直すなどして準備。「今はただ待つだけ」と理事会での決定を心待ちにしており、稽古再開については「正式決定してから師匠と話し合う」と話した。