全選手が異例の早朝抗議 協会に「堀無罰」の説明求める

[ 2013年4月1日 06:00 ]

LPGAの関係者にガードされロッカールームから出る堀奈津佳

女子ゴルフツアー アクサ・レディース最終日

(3月31日 宮崎市・UMKカントリークラブ=6470ヤード、パー72)
 朝からクラブハウスが不穏な空気に包まれた。堀の特別規則の誤認が無罰に終わったことについて、全選手が午前7時50分、日本女子プロ協会に事情説明を求めた。

 吉田ミーティング委員長は「裁定結果を問うのではなく、全員が気持ちよくプレーできるように経緯を説明してほしかった」と異例の集団抗議の意図を説明。協会側は小林会長も同席して選手に謝罪した。だが、午前8時15分の第1組のスタートが迫っていたため協議は不十分で、溝は完全には埋められなかった。

 また、堀の誤認が協会側の間違った説明で発生した可能性も浮上してきた。協会は文章表現に不備があったから不問にしたとしたが、堀はこの日、初日のスタート前に競技関係者協会側から「ボールを6インチ動かしてもいい」という趣旨の発言を受けていたことを明かした。それが事実なら、堀同様にボールを動かした選手が存在すると推測される。検証が必要な状況だが、小林会長は「これがベストの裁定」とこれ以上の追及を否定した。選手は2日、次戦のヤマハ・レディースが開催される葛城GC(静岡)で緊急のミーティング委員会を開く予定。今回参加できなかった選手に事情を説明する。

 ▽堀のあわや失格騒動 予選2日間は大会前の雨の影響でフェアウエー、ラフでは無罰でボールを拾い上げ、拭くことができる特別規則を適用。ボールは元の位置に戻してプレーを再開しなければいけなかったが、堀は「6インチ動かしてもいい」プリファードライと勘違いして初日に何度かボールを動かした。ボールを拭かなかった2日目終了後に指摘を受けて協会に自己申告。協会は通達文章があいまいだったとして不問としたが、公平性を欠くとの声も上がっていた。

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