20歳の美女ゴルファー香妻 自己ベストで4位発進

[ 2013年3月30日 06:00 ]

17番H、ギャラリーに応える香妻

女子ゴルフツアーアクサ・レディース第1日

(3月29日 宮崎市 UMKカントリークラブ=6470ヤード、パー72)
 20歳の美女ゴルファー・香妻(こうづま)琴乃(サマンサタバサ)が自己ベストの68を出し、自己最高の4位発進をした。デビューした昨季はシードを逃し、その反省からオフにはゴルフの“猛勉強”をして、感覚派から脱却。今季初戦で5バーディー(1ボギー)を奪った。
【第1R】

 最初のボギーが昨年との大きな違いだった。2番パー3はアプローチを寄せきれなかったもの。しかし香妻は「ミスした原因が分かっていた」と冷静に受け止めていた。失敗した理由が分かれば心強い。4番は残り145ヤードを8Iで1メートルにピタリとつけるバーディー。10、11番はともに2メートル以内につける連続バーディーでスコアを伸ばした。

 昨年までは「感覚で打っているだけだった」という。今オフに脱却。テークバックの位置、フェースの入れ方など、ミスをした原因や、状況に適した打ち方をノートに書き出すようになった。「メールが来たら電話で返すぐらい」という文章嫌いが大変身。1月初旬から始め、すでに大学ノート1冊を埋めるほどゴルフと向き合った。

 考え方の変化に加え、スイングにもメスを入れた。オーバースイングを修正。「120%の力で振っていたのを90%にした」。この脱力スイングが「昨年悪かった」ショットの安定感に結びついた。自身の今季初戦の初日に自己ベスト。「オフの成果が出た」と笑顔を見せた。

 ルーキーだった昨年は賞金シードを取れず、ツアー出場予選会(QT)でも93位と失敗した。今季は上限8試合の主催者推薦でしか出場できないため「少ない試合数なので、優勝を目指してシードを取りたい」と意気込む。鹿児島県鹿屋市生まれで宮崎・日章学園高出身。新規大会ながら、開催コースは小学校時代から知る「庭」。ゴルフ界で評判の美女が混戦を制し、地元・宮崎で華麗なる変身を遂げる。

 ◆香妻 琴乃(こうづま・ことの)1992年(平4)4月17日、鹿児島県鹿屋市生まれの20歳。3歳でゴルフを始め、横峯さくらの父・良郎氏が主催する「めだかクラブ」で腕を磨く。宮崎・日章学園高に進み、トップアマとして活躍しナショナルチームにも選抜。11年のプロテストに合格。昨年は賞金ランク62位。1メートル57、51キロ。得意クラブは1W。

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2013年3月30日のニュース