大鵬出生地の銅像計画説明 妻芳子さん「喜ぶと思う」

[ 2013年3月23日 19:28 ]

 元横綱大鵬の故納谷幸喜さんが生まれたロシア極東サハリン州中部ポロナイスク(旧樺太・敷香)で大鵬の銅像設立を目指す同州知事顧問のニコライ・ビシネフスキー氏が23日、東京都内で納谷さんの妻芳子さんら親族と面会し、設立に向けた現在の状況を説明した。芳子さんは「銅像ができれば彼(納谷さん)も喜ぶだろう。実現を祈っています」と話した。

 ビシネフスキー氏は、納谷さんを「同郷人の英雄」とたたえ、大鵬の銅像を設立する動きがポロナイスク市長を中心に地元で進んでいる状況や、かつて納谷さん一家が住んでいた家の跡地が設立場所の候補となっていることなどを説明。

 また、ビシネフスキー氏は、ポロナイスク市の博物館や、サハリン州の州都ユジノサハリンスクの郷土史博物館が納谷さんの写真や私物を常設展示したい意向を持っているとして、遺品などの提供が可能かを打診。芳子さんは「着物や帯など何を提供できるか考えたい」と話し、協力を約束した。

 納谷さんは日本統治下の敷香で1940年に誕生。第2次大戦終戦間際の樺太南部へのソ連軍侵攻により5歳の時に母や兄姉と北海道へ脱出。以後、生涯サハリンの地を踏むことはなかった。

 芳子さんによると、納谷さんはサハリン訪問の希望は持っていたが、病気のために実現しなかったという。

 ビシネフスキー氏は「大鵬さんのサハリン再訪を銅像の形であっても実現させたい。彼の人生は日本とロシアの不幸な戦争の歴史を後世に伝える印にもなるからだ」と語った。

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