選手と対等に学ぶ姿勢を 指導者にカール・ルイス氏ら提唱

[ 2013年3月23日 19:21 ]

 五輪の陸上男子で通算9個の金メダルを獲得したカール・ルイス氏(米国)らスター選手を招き、スポーツ指導者を対象にした「東北スポーツサミット」が23日、仙台市で開かれた。日本では柔道女子の指導者による暴力や暴言が社会問題になる中、ルイス氏らはトップ選手と指導者が対等な関係で学び合う姿勢の重要性を提唱した。

 1984年ロサンゼルス五輪で4冠に輝いたルイス氏は「コーチが上から目線で指図するのでなく、パートナーとして刺激し合う信頼関係が競技力向上につながった」と指摘。サミット後の記者会見では暴力問題に触れ「米国のスポーツ界では伝統的にあったわけではないが、過去に存在したのは事実。今はそのような暴力行為が止まっている」との認識を示した。

 陸上男子三段跳びの元世界記録保持者、ウィリー・バンクス氏(米国)は記者会見で「日米の文化の違いもあるが、米国は過去の失敗から体罰が効果的に働かないことを学んだ」と話し「全米で親が声を上げ、各地で裁判が起こった結果、多くの州で法律が変わり、現在は学校の教師やスポーツクラブのコーチは選手に触ることさえ許されない」と経緯を説明した。

 ルイス氏らは24日に宮城県石巻市を訪れ、東日本大震災からの復興を祈念して献花する予定。司会役を務めた陸上男子400メートル障害の世界選手権銅メダリスト、為末大氏は「2020年五輪の東京招致を成功させ、ぜひ東北からメダリストが出てほしい」と話した。

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