全柔連 代表監督人事、土壇場で変更…指導者から反対意見

[ 2013年3月18日 22:50 ]

 田辺勝監督代行の昇格が決定的だった柔道女子日本代表監督の後任人事は、土壇場で方針が変わった。

 田辺監督代行は全日本柔道連盟(全柔連)の斉藤仁強化委員長から約2週間前に「考えておくように」と内示を受け、本人も前向きだった。しかし女子選手を抱える実業団や大学の指導者たちからの反対意見が多く、理事会直前で案は覆った。

 有力大学のある指導者は「暴力に関与していないとはいえ、どうしても(辞任した)園田前監督や徳野コーチと一緒に行動していたように受け取ってしまう」と指摘した。全柔連としても指導体制一新の印象をより強調できると考えたようだ。

 新監督の南條充寿氏は愛媛県出身の40歳で、現在は仙台大柔道部の総監督。北京五輪ではチームの総務として男子代表監督だった斉藤氏をサポートした。近く強化委員会を開き、下につく新コーチ陣の人選を進める方向だ。

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2013年3月18日のニュース