羽生「倒れてもいいからやり切ろう」全日本王者の責任果たす

[ 2013年3月16日 14:21 ]

男子フリーの演技を終え、両膝をついて倒れ込む羽生結弦
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フィギュアスケート世界選手権第3日 男子フリー

(3月15日 カナダ・ロンドン=バドワイザー・ガーデン)
 4回転トーループで転倒するなどジャンプに精彩を欠き、9位と出遅れたSPから4位に順位を上げた羽生。初出場で銅メダルを獲得した昨年に続く表彰台には上がれなかったが、日本の若きエースは「達成感はすごくある」と振り返った。

 2月にインフルエンザにかかり、10日間体を動かすことができなかった。その後、左膝を負傷し1週間休養。この日は「どれだけ膝、足首が痛かろうが、最後に倒れてもいいからやり切ろうと思った」と気力で冒頭の4回転トーループを着氷すると、後半に3連続ジャンプも決め、フリーを演じ切った。

 SPを終えた時点では羽生と高橋の合計順位は「13」。14年ソチ五輪の国別出場枠で最大の3枠を確保するためにはギリギリの数字で、全日本王者としてミスは許されない状況だった。自身も「(重圧は)すごくあった」という状況で結果を出した18歳。オーサー・コーチは「結弦を誇りに思う」と最大の賛辞で羽生を称えた。

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