羽生“ホーム”で被災地に勇気 4回転2種類決める

[ 2013年3月13日 06:00 ]

公式練習で軽快な動きを見せる羽生

 フィギュアスケートの世界選手権は13日(日本時間14日)、カナダ・ロンドンで開幕する。近郊のトロントを拠点にする全日本王者の羽生結弦(はにゅう・ゆづる、18=東北高)は11日、本番会場のバドワイザー・ガーデンで公式練習を行った。東日本大震災から2年。甚大な被害のあった宮城県仙台市出身の若武者が、最高の演技で被災地に勇気を与える。

 練習拠点トロントからロンドンまで約200キロ。羽生にとっては地元開催の大舞台だ。11日の公式練習では4回転サルコーで転倒したが、4回転トーループはきっちり決めた。13日の男子ショートプログラム(SP)へ、「時差がないっていいな。ホームタウンみたいなものだし、安心感がある」と自信の笑みを浮かべた。

 初出場だった昨年は銅メダルを獲得。「表彰台に乗れたのは奇跡」と冷静に振り返るが、今季、全日本選手権を制するなど着実に成長を遂げてきた。「自分の足でここまできた。今年は自分の力で(メダルを)つかみ取る」。カギはトーループ、サルコーの2種類の4回転だ。トーループは世界王者チャン、サルコーはチームメートのフェルナンデスのジャンプを研究。「自分の理想のジャンプといろんな人の共通点を見つけられた」と手応え十分だ。

 仙台出身の羽生にとって11日は特別な日。東日本大震災はリンクで練習中に被災し、避難所生活も経験した。震災発生の時刻に合わせ11日午前1時46分に黙とうした。「被災地の方も見てくださると思う。演技で応えられたらうれしい」。被災地へのメッセージを込めて18歳の若武者が全力で舞う。

 ▼ソチ五輪の出場枠 今大会で国別の出場枠が争われ、上位2人の順位合計が13以内なら最大の3枠を確保できる。順位合計が14~28の時は2枠、29以上になると1枠になる。現時点で日本のソチ五輪代表選考方法は未定だが、来季GPシリーズ、12月の全日本選手権で決定される見込みだ。

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