白鵬 被災地支援で「子供をバックアップ」土俵造りに情熱

[ 2013年3月12日 06:00 ]

白鵬によって気仙沼市総合体育館の敷地に運搬される土

大相撲春場所2日目

(3月11日 ボディメーカーコロシアム)
 3月11日生まれであることを白鵬は宿命だと思っている。震災直後から支援活動を積極的に開始。「子供をバックアップしていきたい」。2年前の4月、力士会会長として十両以上の全関取(定員70人)に今後10年間毎月1万円ずつ寄付し続けることを呼びかけ、その寄付金で東北に土俵を建設することが決定した。

 昨年4月にはその第1弾として岩手県山田町に屋根付きの相撲場が完成。建設費約1000万円は力士会の寄付金と白鵬のポケットマネーで支払われた。今年は宮城県気仙沼市に作ることが決まり、白鵬は建設予定地である気仙沼市総合体育館の施設内に土俵を作るための30トンの土を手配。「土はなんぼあっても足りないからね」と昨年9月にはCM撮影した際に使ったものを10トン、2月には子供相撲大会「白鵬杯」で使用した20トンの土を知人が携わる運送会社を利用して運搬した。

 来年は福島県に建設予定で、既に内堀雅雄福島県副知事に直談判。「震災の経験をした子供は精神的にも肉体的にも強くなる。その子たちがこの国を引っ張ってくれるんじゃないですかね」。“日本の宝”を元気にすることが使命だと感じている。

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2013年3月12日のニュース