森田 プレーオフ制し3度目V 泣き虫が初めて笑った

[ 2013年3月11日 06:00 ]

ウイニングボールを投げる森田理香子

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース最終日

(3月10日 沖縄県南城市 琉球ゴルフ倶楽部=6435ヤード、パー72)
 森田理香子(23=リコー)が昨年のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン以来となる通算3勝目を挙げた。首位と1打差の2位で出てボギーなしの68をマーク。通算13アンダーで並んだ横峯さくら(27=エプソン)とのプレーオフは1ホール目にバーディーを奪い、開幕戦を制した。首位で出た木戸愛(めぐみ、23=ゼンリン)はスコアを伸ばせず通算10アンダーで3位に終わった。
【最終R成績】

 過去2度の優勝は大泣きだった。3度目はうって変わって朗らかだった。「ずっと泣いてばかり。泣き虫と言われましたけど、きょうは笑えました」。森田は涙からの卒業を宣言した。

 ゴルフも様変わりした。飛ぶ代わりに曲がる、もろ刃の剣だった1Wの安定感が増した。「落ち着いていました。曲がらないと思える自分がいた」。オフの間、携帯電話に入れた師匠・岡本綾子の連続写真を暇があれば見て、イメージを高めた。効果はてき面で、横峯と並んで迎えた17番は完璧なショットを重ねた。1Wでフェアウエーを捉え、第2打は残り105ヤードをAWで1メートル弱につけてバーディーを奪った。最終18番で並ばれたが、横峯とのプレーオフは決めれば優勝という4メートルのスライスラインをねじ込み、パターを持った左手を高々と上げた。京女が沖縄の優しい風に包まれた瞬間だった。

 森田は感情が表に出やすい。落ち込んだ時はクラブを引きずって歩くことから、岡本から「犬の散歩をしないこと」と注意されていた。今週は「上を向こう」と一喜一憂を封印。それが2日目からのボギーなしにつながり、初のプレーオフでも「すんなり入っていけた」。コンビを組んだ藤田寛之の専属、梅原敦キャディーが「ビックリするぐらい落ち着いていた。藤田さんと変わらないぐらい」と褒めちぎったほど冷静だった。

 この3年、韓国勢に賞金女王の座を奪われている。昨年賞金ランク7位に食い込んだ大器にはストッパーの期待がかかる。「岡本さんの課題ができれば女王も夢じゃない。でも、まだ始まったばかり。あと35試合、死に物狂いでやりたい」。実りの秋を夢見て、師匠の示す道を歩き続ける。

 ◆森田 理香子(もりた・りかこ)1990年(平2)1月8日、京都市出身の23歳。祖父が練習場を営み、8歳でゴルフを始める。京都学園高で日本代表入り。08年にプロテスト合格。10年の樋口久子IDC大塚家具レディースで初優勝。昨年は年間11イーグルを奪いツアー新記録を樹立。1メートル64、57キロ。

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