山村彩恵 58センチのムチムチ太腿パワーで初の首位

[ 2013年3月9日 06:00 ]

太腿パワーで首位に立った山村彩恵

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース第1日

(3月8日 沖縄県南城市 琉球ゴルフ倶楽部=6435ヤード、パー72)
 13年シーズンが開幕し、プロ2年目の山村彩恵(さえ、20=サマンサタバサ)がボギーなしの1イーグル、4バーディーで自己ベストタイの66を記録し、初の首位に立った。サイズ58センチのムチムチ太腿がパワーの源で、1Wは250ヤード以上の飛距離を誇る。18番は2オンに成功してイーグルを奪うなど、持ち味を生かしパー5でスコアを伸ばした。“美脚プロ”の異名を取る木戸愛(23=ゼンリン)も4アンダーの68で4位と好位置につけた。

 20歳の山村が初めての首位で13年シーズンのスタートを切った。大きな瞳を輝かせ、「上がってみたらこのスコアでした。去年はバーディーを取ったら普通のプレーができなかった。きょうは目の前の1打に集中した結果がこのスコア。満点に近いです」と喜んだ。

 10番で1・5メートルにつけると、11番は2オン2パット、12番は50センチに突き刺していきなり3連続バーディーを奪った。プロ1年目の昨年はバーディーが続くと舞い上がることがあったが、落ち着きはらっていた。1Wは「思ったところにほとんど打てた」と大きく曲げることはなかった。好リズムを維持すると、18番は残り220ヤードを5Wで2オンに成功。12メートルの下りフックラインをねじ込み、イーグルを奪った。

 昨年は29試合に出場して15試合が予選落ち。9試合連続予選落ちもあった。悔しさを晴らすべく、今オフは「しっかりやった自信があった」と充実した時間を過ごした。1日1時間近くは坂道ダッシュなどで下半身強化。現在、太腿のサイズは58センチもある。モデルのウエスト並みだ。これがパワーを生む。「去年より飛んで、安定感がある」。1Wで250ヤード強を飛ばし、4番でも2オン2パットでバーディー。持ち味の飛距離を生かし、4つのパー5のうち3つでスコアを伸ばした。

 「調子はいいので、2日目もたくさんチャンスは来ると思います」。初優勝を目指し、さらなるスコアアップに自信を見せた。コメント一つ一つの歯切れが良い。プレー姿もたくましい。鍛え上げた太腿を強調するような短いホットパンツは、トレードマークになっている。昨年は開幕戦で当時無名に近かったプロ2年目の斉藤愛璃が優勝した。今年も新星誕生の予感がする。

 ◆山村 彩恵(やまむら・さえ)1992年(平4)6月29日、福岡市生まれの20歳。9歳でゴルフを始め、沖学園在籍時から上田桃子、諸見里しのぶらを輩出した江連忠コーチに師事。昨年も今年もツアー予選会突破での出場。最高成績は12年富士通レディースの7位。家族は両親と弟。1メートル55、52キロ。得意クラブは1W。

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