安倍首相 震災に触れ五輪招致アピール、もてなしの夕食会開く

[ 2013年3月6日 22:47 ]

夕食会を前に、記念写真に納まる(左から)東京都の猪瀬直樹知事、IOC評価委のクレイグ・リーディー委員長、安倍首相、招致委の竹田恒和理事長=6日夜、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)

 2020年夏季五輪の国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会をもてなす首相主催の公式夕食会が6日、迎賓館赤坂離宮で開かれ、安倍晋三首相は「天災や惨劇があってもカムバックできる。それこそが東京五輪が世界に向けて出す力強いメッセージ」とあいさつし、東日本大震災や復興に触れながら東京への招致を訴えた。

 黒いスーツに金色のネクタイ姿の安倍首相は「日本には物語がある。地震、津波、原発事故で忍んだ災厄と復興で、両者を橋渡ししたのは思いやりや勇気だ。だからこそ東京を選んでほしい」と英語でアピール。

 「私は一度総理として失敗した人間だが、被災者の方に『もう一度立て』と言われ、誰もがセカンドチャンスを与えられるべきだと示したいと思った」と、首相に再挑戦した自身の心境も織り交ぜた。

 夕食会は午後7時から始まり、安倍首相や東京都の猪瀬直樹知事らが評価委メンバーを一人一人、笑顔で出迎えた。

 日本側からは約40人が参加。レスリングの吉田沙保里選手らロンドン五輪のメダリストや、体操で1952年ヘルシンキ五輪から4大会連続メダルを獲得した小野喬さんも出席した。高円宮妃久子さまも同席した。

 招致都市による夕食会は評価委の訪問中に一度だけ開催できる。

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2013年3月6日のニュース