ワンピース効果?有村、本格参戦いきなり4差11位発進

[ 2013年3月1日 06:00 ]

第1ラウンド、18番でバーディーを決め、観客の声援に応える有村智恵

USLPGAツアー HSBC女子チャンピオンズ第1日

(2月28日 シンガポール セントーサ・ゴルフクラブ・セラポンコース=6600ヤード、パー72)
 今季から米ツアーメンバーとなった有村智恵(25=日本ヒューレット・パッカード)が5バーディー、2ボギーの3アンダー、69で回り、デビュー戦で首位と4打差の11位と好発進した。ラウンド中は同伴競技者と英語で会話し、ツアーに溶け込む姿勢を見せた。アサハラ・ムニョス(25=スペイン)が65で回り7アンダーで単独首位に立った。

 上々のスタートにも、有村は「思ったよりスコアが良かった。ラッキーのおかげかな」と冷静だった。2番は狙いより左に出た8メートルのパットがうまくスライスラインに乗って今季初バーディー。13番は右にふかした第1打が池の縁で止まって命拾い。ライも良く184ヤードを5Iで3メートルに付けてバーディーを奪った。「ラッキー」と言うのも、うなずける内容だった。

 それでもパー5の2ホールで第3打でチャンスにつけて、バーディーとするなど、得意とする100ヤード前後のショットの精度は光った。「飛距離がない分、それができないとパー5でハンデが出る。持ち味を出すゴルフはできたと思う」。後半の2ボギーを反省しつつ、この点には自信を深めた。

 昨年12月の米ツアー最終予選会を5位で突破。オフの1カ月はフロリダ州で過ごしゴルフとともに取り組んだのが英会話。「英語ができることも成績につながる」と漫画「ワンピース」の英語版を教材に表現方法を学び、現地では辞書片手に銀行口座の開設をこなすなど着実に上達。この日のラウンド中も同伴競技者と英語で会話。「頭の中で考えてからじゃないと(英語が)出てこない」と未熟さを感じながら一歩ずつ階段を上っている。

 首位とは4打差。「上に行った時にどういうゴルフができるか試したい」とルーキーは静かに気合を入れた。

 ▼58位宮里美香 入れたい気持ちが強くて空回りしてしまった。上がり3ホールは手応えがあった。(パットに苦戦)

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2013年3月1日のニュース