柔道元女王の山口香氏 女性監督は「時期尚早」

[ 2013年2月28日 20:21 ]

 柔道元世界女王の山口香氏は28日、女子日本代表での女性監督起用について「時期尚早。顔が浮かばない」と現時点では難しいとの考えを示した。女性指導者を育てなかった全日本柔道連盟(全柔連)を批判し「お飾りになるならやらない方がいい」と述べた。

 筑波大准教授の山口氏は、一方で「若い世代が2020年五輪で監督をできるようになればいい」と期待した。有望な人材に五輪2連覇したコマツの谷本歩実コーチ、アテネ五輪金メダルで英国留学中の塚田真希さんの名を挙げた。

 山口氏は全柔連の第三者委員会の聞き取り調査を受け「組織や選手強化の在り方を話した」という。暴力問題を告発した15選手の相談役でもある同氏は「柔道界自身が変わっていかなくてはいけないという共通認識を持ってもらいたい」と訴えた。

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2013年2月28日のニュース