柔道暴力問題第三者委 第1回会合で対応や責任の所在を検証

[ 2013年2月19日 19:26 ]

 柔道女子日本代表の指導陣による選手への暴力、パワーハラスメント問題を受けて設置された全日本柔道連盟(全柔連)の第三者委員会が19日、東京都文京区の全柔連で第1回会合を開き、前検事総長の笠間治雄委員長は問題への対応や責任の所在を第一に検証する方針を掲げた。3月18日の全柔連理事会に向けて答申をまとめる。

 予定の3時間を超えた会合では、対応が後手に回った全柔連の危機管理などについて意見交換。記者会見した笠間委員長は「一連の問題に対する対応や責任の所在、処分の当否が第一のテーマ。次に全柔連の体質をどう直すべきかが大きな論点になる」と語った。園田隆二前監督や告発した15選手から聞き取りをしたいとの意向を示し、答申が理事会に間に合わない可能性もあるとした。

 会合では15選手の声明文などが資料として使われ、精神科医の香山リカ委員は「選手と指導者の問題に特化して洗い出していきたい」と述べた。第三者委は他に日本サッカー協会の田嶋幸三副会長ら5人で構成され、3月1日と8日にも会合を開く。

 全柔連の上村春樹会長は「どうしたら柔道界が前に進めるかという提言をしてほしい」と話した。

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2013年2月19日のニュース