女子アイホケ 競技人口1500人…バイトで生計、報われた努力と執念

[ 2013年2月11日 09:55 ]

アイスホッケー女子のソチ冬季五輪最終予選で、デンマークを破って五輪出場を決め、笑顔で記念写真に納まる日本

女子アイスホッケー ソチ五輪最終予選最終日 日本5-0デンマーク

(2月10日 スロバキア・ポプラト)
 女子アイスホッケーが「ソチ第1号」になった。世界ランク11位の日本は最終戦で同19位でC組首位だったデンマークと対戦し、5―0で勝利。98年長野大会以来、4大会ぶり2回目の五輪出場を決めた。

 長野大会は開催国枠での出場で、自力での五輪切符獲得は初めて。2得点を決めたベテランのFW久保英恵(30)は「みんなと一つになってホッケーして、本当にホッケーをやってて良かった」と喜んだ。

 女子アイスホッケーの競技人口は約1500人。企業チームがなく学生やアルバイトで生計を立てる選手が多い恵まれない環境だ。日本アイスホッケー連盟は、今予選に備え昨年5月から月1回の強化合宿を組んできたものの、費用の一部は自己負担。関係者によれば「合宿場所にもよるが、5万~6万円は選手が自分で出している」という。

 それでも選手たちは小学校時代は男子チームに交じってプレーし、中学からは社会人チームに加わり代表レベルの選手らとしのぎを削る。それ故に若手の成長が著しく、現代表でも16歳の浮田、青木亜から30歳の久保まで世代を超えて1つの夢を追い掛けてきた。「五輪に出れば環境も変わる」と言う選手たち。その努力と執念が大きな一歩を踏み出した。

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2013年2月11日のニュース