昨秋日本リーグ発足、強化費増加 着実にステップアップ

[ 2013年2月11日 06:00 ]

 日本はバンクーバー五輪後、IIHF(国際アイスホッケー連盟)が打ち出した女子強化の流れに乗り、チーム力をアップさせてきた。国際大会が増え、全日本選手権だけだった国内でも昨秋には10チームによる日本リーグがスタート。国際、全国レベルの試合数も増えている。

 ただ、ピザ店のアルバイトをしながら生計を立てている坂上のように、競技環境は決して恵まれているわけではない。日本アイスホッケー連盟は、今予選に備え昨年5月から月1回の強化合宿を組んできたものの、費用の一部は自己負担。関係者によれば「合宿場所にもよるが、5万~6万円は選手が自分で出している」という。それでも高須クリニックが連盟のスポンサーになるなど強化費は徐々に増加。指導陣にも女子では初の外国人コーチとして元カナダ代表のカーラ・マクラウド氏を毎回合宿に迎え、国際試合、合宿を重ねることで着実にステップアップしてきた。

 坂井寿如強化本部長は「バンクーバー五輪予選前は中学男子との練習試合が中心だったが、今回は高校生とでも試合になるようになってきていた」と選手の成長を認めていた。

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2013年2月11日のニュース