沙羅 超強行Wヘッダーで国内今季初V狙う!

[ 2013年2月10日 06:00 ]

競技が中止となり引き揚げる高梨沙羅(中央)ら

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第11戦蔵王大会第1日

(2月9日 山形市蔵王=HS100メートル、K点90メートル)
 高梨沙羅(16=グレースマウンテン・インターナショナル)が4時間弱で2試合を戦う“強行ダブルヘッダー”で2連勝を狙うことになった。強風で1本目が途中でキャンセルとなり、やり直しの競技も中止に。10日に振り替えられた。

 最終スタートの高梨まであと5人だった。全員が1本目を飛べていれば競技は成立したが、自然の力には逆らえなかった。そこまでの記録は全て抹消。高梨は「あの状況ならキャンセルは仕方ない。飛んだ人を見ていても、凄く不平等な風が吹いていた」と審判団の判断を素直に受け入れた。約2時間後のやり直しもわずか4人で中断、そして中止が決まった。

 10日は海外勢が午後3時には成田に出発するため、第1試合は午前8時30分開始。各選手が2本ずつ飛び、2時間もたたないうちに午前10時15分から第2試合が始まる。昨年の蔵王もダブルヘッダーはあったが、午前と午後に分けられていた。ここまでタイトな時間設定は大会関係者も「午前中に2試合とは…」と驚くほど。「あしたはいい天気になることを願っています」という高梨の願いは、ファンや大会関係者全ての願いに違いない。

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2013年2月10日のニュース