上村会長 柔道女子の暴力問題でIJFに謝罪

[ 2013年2月8日 23:30 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長は8日、国際柔道連盟(IJF)のマリアス・ビゼール会長に対し、女子日本代表の園田隆二前監督らによる暴力とパワーハラスメントの問題について説明、謝罪したことを明らかにした。パリ市内で報道陣の取材に応じ「世界の柔道関係者にご迷惑をかけたと謝罪した」と話した。

 女子15選手の告発から発覚した一連の問題は、競技発祥国の連盟から国際連盟への謝罪という異例の事態に至った。

 ビゼール会長はこの日、記者会見で「上村会長と問題の分析と解決の方策を決めた」と、全柔連とともに調査する方針を明らかにした。「選手指導におけるこのような(暴力的)行為は、われわれのモラルや倫理の規定には則さない」とあらためて批判し、IJFは「この問題に関わった指導者を当面、資格停止にする」との方針を示した。

 東京が開催を目指す2020年夏季五輪招致への影響についてビゼール会長は既に全柔連が対応に乗り出していることを踏まえ「五輪は柔道だけではない。影響はないと思う」との考えを示した。

 上村会長は、グランドスラム・パリ大会に合わせて7日にパリ入り。下村博文文部科学相が出した「スポーツ指導における暴力根絶へ向けて」とのメッセージをビゼール会長に手渡し、再発防止などのための対策を示す意向を示していた。(共同)

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2013年2月8日のニュース