JOC究明へ 選手ヒアリング後第三者委設置も検討

[ 2013年1月31日 06:00 ]

講道館の周りには多くの報道陣が集まった

女子柔道トップ選手 暴力、パワハラ告発 

 日本オリンピック委員会(JOC)は30日、都内で会見し女子柔道選手に対するパワハラ問題で選手の告発の経緯や被害などについて説明した。

 昨年11月に関係者を通じ選手15人による園田監督らの暴力や暴言などの実態を把握。12月に全柔連の上村会長に確認を指示した。だが、12月下旬にJOCのスポーツ専門部会に同じ15人から(1)人事を含めた強化体制の見直し(2)問題解決までの合宿の凍結(3)第三者による調査を求める嘆願書がメールで届いたという。

 現段階で全柔連は園田監督、コーチ陣ら指導者サイドからの聴取しか行っておらず、嘆願書では「全柔連の調査は内部でのもの」と指摘している。ただ、JOC側は、あくまでも全柔連主体の調査を求めていく方針。JOCの市原専務理事は「指導者の話だけを聞いたことに、選手は不満と不安を持っている」と説明。全柔連が選手15人にヒアリングをする際にはJOC関係者も同席するとした上で、同専務理事は「内容によって、今後第三者(による調査)が必要かどうか検討します」と話した。

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2013年1月31日のニュース