豊川工高 保護者会で陸上部監督の体罰謝罪、来月の駅伝は出場

[ 2013年1月30日 19:22 ]

 高校駅伝の強豪として知られる愛知県立豊川工業高の陸上部監督の男性教諭(50)が部員への体罰を繰り返していた問題で、竹本禎久校長は30日、同校で開いた臨時保護者会で、出席した約190人の保護者らに「体罰や行きすぎた指導があった」と謝罪し、再発防止に取り組む意向を示した。

 保護者会は非公開で行われ、終了後、学校側が報道陣に内容を説明した。出席者からは「今後も生徒第一で教育にあたってほしい」という要望が出たという。

 同校によると、教諭は問題発覚後、陸上部の活動だけでなく授業も自粛している。陸上部には他に4人の顧問がおり、来月3日に岐阜―名古屋間を走る「名岐駅伝」には予定通り参加する。

 参加した40代の母親は取材に「一連の報道で子どもが不安がっている。先生はしっかりしてほしい」と指摘。一方、3年の男子生徒の母親は「監督は地域でも評判がいい先生。これまでの実績を考えれば続けていただきたいが…」と複雑な表情で語った。

 教諭は2012年4月以降、部員12人に平手打ちなどの体罰を加えていたことが同校の調査などで判明。しかし今月、県教育委員会から調査の指示を受けるまで、体罰を受けた部員2人がその後、転校や退学していたことなどを県教委に報告していなかった。

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2013年1月30日のニュース