暴力問題 昨年11月に収束したはずが…翌月、集団告発に発展

[ 2013年1月30日 13:49 ]

記者会見で頭を下げる全日本柔道連盟の小野沢弘史専務理事(右)ら

 全日本柔道連盟(全柔連)は30日、東京都文京区の講道館で会見を行い、国内女子のトップ選手15人から暴力やパワーハラスメントがあったと告発された女子日本代表の園田隆二監督(39)らを戒告処分にしたと発表した。

 全柔連は会見で問題の経緯を説明。ロンドン五輪が終わってすぐの昨年9月下旬に園田監督の暴力行為について初めて情報が寄せられた。暴力を受けた選手から聞き取り調査をした上で、11月に同監督に始末書を提出させ、厳重注意処分とした。園田監督は直接選手に謝罪し、小野沢専務理事は問題が「収束した」との認識だったという。この騒動のさなかの11月5日には、園田監督の留任が決定している。

 しかし12月にロンドン五輪代表を含む国内女子トップ選手15人が連名で、12月にJOCに告発文を提出。全柔連は今月の調査で、10年8月から12年2月までの間に胸を小突く、平手でほおを張る、蹴るなど園田監督に関する5件の暴力行為を把握したという。

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2013年1月30日のニュース