女子コーチ陣大半が退陣?柔道ニッポン強化プラン白紙も

[ 2013年1月30日 06:00 ]

昨年7月12日の柔道日本代表壮行会

女子柔道トップ選手 暴力、パワハラ告発

 ロンドン五輪で金メダルが女子の1個に終わり、16年リオデジャネイロ五輪で巻き返しを図る日本柔道界にとっては、再スタート途端のつまずきとなる。昨年11月に一新された強化スタッフだが、女子は園田監督以下、ほとんど残留。今回、訴状の対象となったコーチ陣の人数などは不明だが、首脳陣大半の退陣となれば、新たな人選を含めて、混乱することは否めない。

 特に、来月からは国際柔道連盟の暫定的なルール改正が行われる予定で、選手だけでなく指導者側もそのチェックに集中する時期。また、ロンドン後には7階級の担当コーチ制が敷かれており、30日からスタートする冬季欧州遠征では指導者不在の階級などが発生する可能性もある。遠征日程にも影響がないとは言い切れない。

 また、3月には女子だけでなく男子も、全日本の強化スタッフと強化選手所属先の指導者とのコーチサミットが初開催される予定。当然、今回の選手たちの訴えが議題に上がることは間違いなく、女子だけでなく、井上康生監督率いる男子の指導方法にも注文がつく可能性は高い。

 今年最大の目標としている世界選手権(8月27日開幕、リオデジャネイロ)の代表選考は4月以降の国内選考会の結果だけでなく、この冬の欧州遠征の結果も合わせて行われる。代表を選考する側の混乱は、すなわち、選手側の困惑にもつながる。全日本柔道連盟は30日、対応を協議する予定だ。

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2013年1月30日のニュース