ウッズ「今年はやれる」米ツアー最多!同一コース8勝目

[ 2013年1月30日 06:00 ]

ファーマーズ・インシュアランス・オープンの最終ラウンド、4番でチップインバーディーを奪い喜ぶタイガー・ウッズ

USPGAツアー ファーマーズ・インシュランス・オープン最終日

(1月28日 米カリフォルニア州サンディエゴ トーリーパインズゴルフコース南コース=7698ヤード、パー72)
 サスペンデッドになっていた最終ラウンドの残りを行い、今季の米ツアー初戦だったタイガー・ウッズ(37=米国)が通算14アンダーで2位に4打差をつけて優勝した。首位から出て、11ホールを1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーと苦しみながらも何とか逃げ切り、昨年7月以来となる通算75勝目。この大会7勝目を飾り、08年の全米オープンを合わせて、ツアー記録となる同一コース8勝目を飾った。

 フェアウエーが開放され、ギャラリーに360度囲まれた。その大きな輪の中心で、ウッズがウイニングパットに入る。30センチのパーパットを入れ静かに両手を上げて大歓声に応えた。「最後は少し不格好になってしまった」と反省しつつ「勝利はいつも特別なもの」と表情を崩した。

 得意のコースで6打リードを持って8番からスタート。しかし、強い風でショットが狂う。さらに、前の組の進行が遅く「イライラしてしまった」と冷静さも欠いた。13番でバーディーを奪ったものの14番でボギー、15番は第1打を崖下に落としてダブルボギーを叩いた。「何とか集中力を取り戻そうと思った」。安全なプレーに徹した最後は前日からのリードが物を言って逃げ切った。

 大会前は身辺がにぎやかだった。10年バンクーバー五輪滑降金メダルの美女スキーヤー、リンゼイ・ボン(28=米国)と交際中と一部で報じられた。前妻エリンさんと離婚にまで発展した09年のスキャンダル後、初めての熱愛報道。ボンは「友達」と強調しているが、ボンが26日のW杯女子大回転で今季6勝目を飾った2日後に“アベックV”で応えてみせた。

 08年の全米オープンを含め米ツアー最多の同一コース8勝目。新たな勲章を手にして気勢も上がる。初戦勝利は過去6シーズンあり、うち5シーズンはメジャーでも勝った。自身の年間最多は9勝で、この大会を制した99年と06年にも年間8勝を挙げている。

 「今週のプレーには満足している。今年はやれると思っている」。メジャー15勝目はもちろん、スニードが48年前につくったツアー最多82勝まで7勝。今季中に伝説のプレーヤーを抜き去る可能性ももちろんある。タイガーの完全復活はもう間違いない。

 ≪超速75勝目≫米ツアー歴代最多82勝のサム・スニードが75勝目を挙げたのは43歳10カ月18日。ウッズはこの日37歳29日で、そのペースを大幅に上回った。今大会における勝利は7でアーノルド・パーマー招待とブリヂストン招待に並んで自己最多となった。

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