遼 79叩いて2週連続予選落ち…1Wに八つ当たり

[ 2013年1月27日 06:00 ]

第2ラウンド、2番でラインを読む石川遼

USPGAツアーファーマーズ・インシュランス・オープン2日目

(1月25日 米カリフォルニア州サンディエゴ トーリーパインズゴルフコース=北コース7052ヤード、南コース7698ヤード、ともにパー72)
 20位で出た石川遼(21=パナソニック)は南コースを回り、バーディーなしの7ボギーと大失速。通算3オーバーの125位でカットラインに4打足りず、2戦連続で予選落ちした。79は2日目のワーストスコア。7度目の大会制覇を狙うタイガー・ウッズ(37=米国)が65を出し、通算11アンダーで2位に2打差の単独首位に躍り出た。

 感情のままに、1Wを地面に叩きつけた。12番パー4の第1打を右へふかし、石川の怒りは頂点に達した。ショットが定まらない。初日はほとんどしなかったシャドースイングを何度も繰り返した。しかし、修正できない。右へ左へ散り、バーディーを一つも取れなかった。首位と3打差の20位から急降下して2週連続で予選落ちした。

 「ひどいゴルフ。それだけです」

 いら立ちが表情に表れた。難コースに打ちのめされた一日だった。難易度1位の4番パー4の第2打はフェアウエーから3Iを持った。これは精度を欠きバンカーに入れてボギー。南コースは総距離7698ヤードとツアー屈指の長さを誇る。そこに雨が降ってランが出ないため、第2打で長い距離が残った。前週同様、新スイングが安定しない状態で大きいクラブを持たされれば、パーオン率50%に低迷するのも仕方がなかった。第2打でミスが出ることにより、第1打にも重圧がかかりミスを重ねる。悪循環だった。

 「200ヤード近いショットが多かった。最低でもグリーンに乗せないと。それがコンスタントにできないからこうなった。まだ下手ということ」

 13位だった昨年の大会は一度もオーバーパーを打たなかったが、この日のワーストスコアとなる79を叩いた。パットも決まらない苦しい状況が続く。前週は「まだ初戦」と余裕があったが、今週ははっきりと落胆の色が表れた。「練習をもっとしないといけない」。次週戦った後は1週休み。早くきっかけをつかみたい。

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2013年1月27日のニュース