高校駅伝名門 豊川工陸上部監督が体罰…09年にも処分

[ 2013年1月26日 12:04 ]

 高校駅伝の名門として知られる愛知県立豊川工業高(同県豊川市)で、陸上部監督を務める男性教諭(50)による部員への体罰があったとして、県教育委員会が、教諭に陸上部の指導を自粛させるよう学校側に指示していたことが26日、県教委への取材で分かった。

 県教委は、大阪市立桜宮高の男子生徒自殺問題を受け、11日に県立学校に対する体罰調査を開始。その日に、外部から豊川工陸上部監督の教諭による体罰の情報が複数寄せられた。25日に学校から報告書の提出を受けたという。

 県教委は、体罰の詳細や部員のけがの有無について「まだ報告書を精査しておらず、現時点で内容を申し上げられない」として明らかにしていない。今後、教諭や校長から詳しい事情を聴くとしている。学校は26日午後に陸上部員の保護者に経緯などを説明する。

 この教諭は2009年7月、陸上部の部員にデッキブラシで体罰を加え、頭を縫うけがを負わせたとして、県教委から翌8月に文書訓告の処分を受けている。県教委はこの件について「公表基準に達していない」として発表していなかった。

 同校は、11年まで14年連続で全国高校駅伝の男子に出場し、04年大会では2位になった強豪。教諭は、今月20日の都道府県対抗男子駅伝でも愛知県チームの監督を務めた。

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2013年1月26日のニュース