川内、強行日程なんの!エジプトVから2日で駅伝5人抜き

[ 2013年1月21日 06:00 ]

エジプト国際マラソンから休む間もなく埼玉県駅伝に出場した川内

 最強公務員ランナーの川内優輝(25=埼玉県庁)が20日、埼玉県内で行われた第80回埼玉県駅伝に埼玉県庁の選手として出場し、最長区間となる3区11・9キロを36分54秒の区間2位。5人抜きで13位完走のチームを支えた。18日のエジプト国際マラソンで優勝し19日夜帰国。超強行日程の中でまずまずの走りを披露した川内は、来月3日の別府大分毎日マラソン(スポーツニッポン新聞社後援)を前に今週末の駅伝への出場を示唆し、日本の男子長距離界に一石を投じる考えも示した。

 12時間以上のフライトの末、前日午後6時すぎに成田空港に到着した川内は、埼玉県上尾市のホテルに直行。15キロのジョギングをこなし、松屋でカレーを食べ、午後11時すぎに就寝。この日は午前5時に起床、埼玉県庁の選手として埼玉県駅伝では最長区間の11・9キロを走り抜けた。エジプトに出発した17日から実に2泊5日。「チームの目的は(繰り上げスタートではなく)タスキをつなぐこと。やはり、駅伝は楽しいと実感しました」と笑顔も浮かべた。

 超強行軍は壮大な実験だった。「自分はマラソン中心のランナーだけど、駅伝のスピードも落ちないことが証明できた」とアピール。昨年2月の東京以降、11カ月で10度のフルマラソン挑戦に「無謀と思っていても、やってみればできることがまだまだたくさんあると分かった」と諭すように話し、27日に埼玉県飯能市で行われる奥むさし駅伝も「状態を見て走ろうと思います」と目を輝かせた。この駅伝に出場すれば、1月の大会での合計距離は約84キロ。単純計算なら1年で1000キロを超え、昨年の合計約584キロを大きく上回る。

 低迷が続く日本男子マラソン界に対する提言の意味合いもあった。「1カ月あればマラソンの準備はできると思っている」と話し、自らのレース出場回数を説明。さらに「距離を走っていく中でスピードがついてくる。今は駅伝中心でマラソンがおまけみたいだけど、駅伝は何とかなる種目」と持論を展開し「年間に1~2回のマラソンしか走らない選手はどうかと思う」と言い切った。

 当面の目標となる別大マラソンには、ニューイヤー駅伝で活躍した実業団選手も多数出場する。世界選手権(8月、モスクワ)出場のためには日本人最上位となる必要があるが「マラソンを片手間にやっている選手には負けたくない」と“宣戦布告”までした公務員ランナー。今回証明したタフネスぶりを見ると、言葉には奇妙な説得力があった。

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