アームストロング「仕事の一部だった」ツール7連覇すべて薬物使用

[ 2013年1月18日 17:12 ]

2001年のツール・ド・フランスで優勝し、表彰されるランス・アームストロング

 ドーピング違反で国際自転車連合(UCI)から永久追放されたランス・アームストロング(41)=米国=が、17日夜に放送のテレビ番組で薬物使用を告白し、「タイヤに空気を入れたり、ボトルに水を入れたりするのと同じようだった。仕事の一部だった」と日常化していた実態を語った。

 番組は14日に収録。紺のジャケット姿のアームストロングは「ライバルに対して優位に立ったのではなく(薬物使用でほかの選手と)等しい競争条件になったと捉えていた」と述べ、自転車界での薬物汚染のまん延をうかがわせた。ツール・ド・フランスの7連覇の全てで違反していたと明言した。

 以前は検査がレース当日だけだったとし「レースの日はきれいな体だった。スケジュールの問題だ。何百回も検査をパスしてきた」と話した。エリスロポエチン(EPO)や筋肉増強剤、ヒト成長ホルモン(HGH)を使い、血液ドーピングもしたという。

 かつての同僚らが不正を証言し、昨年6月に米国反ドーピング機関(USADA)に告発された。タイトルも剥奪されて告白に至った元スーパースターは「自分の過ち。残りの人生で信頼を取り戻し、謝罪したい」と話した。(共同)

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2013年1月18日のニュース