下北沢成徳「成長」示す粘り勝ちで頂点返り咲き

[ 2013年1月14日 06:00 ]

誠英を破り優勝、記念写真に納まる下北沢成徳の選手

春高バレー最終日 下北沢成徳3-0誠英

(1月13日 所沢市体育館)
 前評判は高くなかった下北沢成徳が、頂点に返り咲いた。小笹主将は「この1年間、心が弱いと言われ続けてきた。最後に成長できたと思う」と涙声で喜んだ。

 成長を示したのは第2セットだった。20点以降は追う展開が続き、何度も誠英にセットポイントを許しながら粘った。31―31からブロックで連続得点し、このセットを制すと第3セットも終盤に逆転した。

 木村沙織(ワクフバンク)ら多くの五輪選手を育てた小川監督は押しつけの指導ではなく「体づくり」と「考える力」を重視する。時間がかかる遠回りの指導を貫くのは、信念があるからだ。「卒業後の次のステージでも通用する選手になってほしい。(今回は)私が選手から自信をもらった大会でした」。涙があふれる選手たちに囲まれた57歳の名指導者から、笑みがこぼれた。

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2013年1月14日のニュース