白鵬 24度目Vへ際立つ仕上がり、新小結をかち上げKO!

[ 2013年1月10日 06:00 ]

稀勢の里とぶつかり稽古でグロッギー状態の松鳳山(下)にひしゃくで水をかけカツを入れる白鵬

 伊勢ケ浜一門の白鵬(27=宮城野部屋)と日馬富士(28=伊勢ケ浜部屋)の両横綱が9日、東京都江東区の高田川部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加し、明暗を分けた。日馬富士が大関・稀勢の里に6連敗を喫するなど力を示せなかった一方で、白鵬は初場所に向けて好調をアピールした。

 東の横綱らしく最後に土俵に入ると、新三役の松鳳山を指名。初日に対戦することが濃厚な伸び盛りを土俵外に吹っ飛ばすなど3連勝を飾ると、高安、隆の山ら計7人の関取衆を次々と料理した。最後は再び松鳳山を呼び寄せると、右のかち上げが相手の顔面に当たりKO。「組んで良し離れて良し。自分の目指す相撲を考えながらやりました」と満足そうに18戦全勝の稽古を切り上げた。

 解説者の舞の海秀平氏(元小結)は「両横綱は余裕、懐の深さが違います。日馬富士は不安。白鵬は稽古じゃなくて準備運動でしたね」と2人の“格差”を実感。北の湖に並ぶ史上4位タイの24度目の優勝に向けて白鵬は「早々と結果を出したい。そういう強い気持ちがあります」と宣言。日馬富士ら上位陣については「(7日の)稽古総見よりは良くなったんじゃない?」と上から目線。もはや稽古で胸を合わせるまでもないといった様子だった。

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