競技への意欲を失った真央 熱意を取り戻したのは姉との“無関係な時間”

[ 2012年12月24日 06:51 ]

大勢のファンから花束を受け取る浅田真央

フィギュアスケート全日本選手権最終日・女子フリー

(12月23日 北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
 フィギュアスケート全日本選手権最終日・女子フリーで23日、浅田真央(22=中京大)が1位の130・75点をマーク。演技ラストのジャンプでミスはあったものの、合計を193・56点としてSP2位から逆転。2年連続6度目の優勝を果たした。

 昨年12月9日、最愛の母・匡子(きょうこ)さんが48歳の若さで死去。昨季最終戦の世界選手権で6位に沈み、競技への意欲を失った。

 「もうスケートをやめたい」――。姉・舞さん(24)は妹の悲痛な叫びを聞いた。でも、何も言わなかった。「頑張っているのを知っているから、“もうちょっと頑張れば”とは言えない」と舞さん。食事、ショッピング、恋愛などのガールズトーク…。滑る熱意を取り戻したのは、競技と無関係の時間を姉妹で一緒に過ごしたから。母がいない喪失感を埋めてくれたのは、やはり家族だった。

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