キム・ヨナを育てた名コーチ 羽生は「世界王者の資格ある」

[ 2012年12月22日 23:12 ]

指導を受けるオーサー氏と抱き合う羽生

フィギュアスケート全日本選手権第2日

(12月22日 札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
 キム・ヨナ(韓国)を五輪女王に育てた敏腕コーチが18歳の羽生結弦(東北高)を初の日本一へと導いた。SP2位から逆転を狙うエース高橋大輔(関大大学院)の猛追を振り切っての初優勝。「初めて1位になれて興奮した」。15大会ぶりに誕生した高校生チャンピオンは、今季から指導を受けるカナダ人のブライアン・オーサー氏(51)と抱き合って喜びを分かち合った。

 ソチ五輪の期待の新星。初出場だった昨季の世界選手権では銅メダルを獲得し、さらなるステップアップを目指す今季は春からカナダのトロントに練習拠点を移し、オーサー氏に指導を仰いだ。言葉の壁に悩まされながらも2度もSPの世界最高得点を更新。故郷・宮城県で開催されたNHK杯で優勝、GPファイナルでも2位と着実に結果を残し、ハイレベルな日本選手権で頂点に立った。

 次の目標は来年3月にカナダ・ロンドンで開催される世界選手権。オーサー氏は「彼には世界王者や五輪王者の資格はある」と期待した。

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2012年12月22日のニュース